TOTALITÉ ET INFINI — READING NOTES
『全体性と無限』読解ノート
——序文を、一節ずつ
エマニュエル・レヴィナスの主著『全体性と無限』を、頭から一節ずつ読み進めた記録です。各節は「要約」(テクストの筋を追う)と「解説」(読みどころと注意点)の二部構成。現在は序文(p13〜34)のうち3節を公開しています。書評やおすすめ本の案内ではなく、原典を実際に開きながら書いた読解のノートです。
このアーカイブは、旧サイト soqdoq.com/levinas/ で公開していた記事を、レヴィナスの本棚へ移設したものです。どの版を買うか・どの順番で読むかを先に決めたい方は、本棚のおすすめ5選と読む順番からどうぞ。
目次CONTENTS
公開済みの節はリンクになっています。リンクのない項目は、旧サイトでも見出しだけが立てられ、本文が書かれないままになっていた箇所です。
序文p13〜34
- 1永続する「戦争の可能性」2016-09-13
- 2「歴史」の彼方で存在との関係性を結ぶ「終末論」2016-11-05
- 3終末論は光学2017-02-16
- 4終末論はドクサではなく外部性の炸裂である未公開
- 5私は主体性を擁護する未公開
- 6主観的「全体性」にすぎない「歴史」未公開
- 7「語りなおし続けること」未公開
第一部 <同>と<他> ── A 形而上学と超越p38〜84
- 見えないものへの渇望
- 「ここではないどこか」へ
- 充足しうる欲望
- 充足しえない渇望
- 全体性との絶縁
- <私>ではなく<他なるもの>による拒絶
- 超越は否定的なものではない
- 不満は全体性の枠内に過ぎない
- 形而上学は存在論に先立つ
- <無限なもの>の観念としての超越
第一部以降は章立てのみで、本文は未公開です。
このノートについてABOUT
『全体性と無限』は、世界をひとつの体系に回収しようとする「全体性」の思考を批判し、決してそこに回収されない〈他者〉との出会いから倫理を基礎づけ直した書物です。ただし文章は平明とは言いがたく、通読だけで筋を掴むのは容易ではありません。このノートは、そうした原典を段落単位で立ち止まりながら読んだ記録で、「要約」で議論の骨格を取り出し、「解説」で誤読しやすい点を補う形式をとっています。
本文中の頁数(序文 p13〜34 など)は、元記事が参照していた岩波文庫版『全体性と無限』(上・下)の頁づけに基づきます。現在いちばん入手しやすいのは講談社学術文庫版(藤岡俊博 訳)で、こちらは本棚の書評で扱っています。訳が異なるため、同じ箇所でも語の選択(〈同〉/〈他〉の訳語など)は版によって変わります。
引用符つきの語(「全体性」「終末論」など)はレヴィナスの用語、地の文は書き手による要約・解説です。原典の訳文をそのまま引き写した箇所はありません。