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ニーチェの哲学

主著を、要約と解説で読む。

ニーチェの本棚読解ノート喜ばしき知識 › §14 愛と呼ばれる一切のもの

§14 愛と呼ばれる一切のもの

『喜ばしき知識』 | 初出 2014-10-14

すでに持っている者にとっては所有欲は軽蔑の対象であるが、持たざるものによって、同じものが「愛」と呼ばれる。

しかし、所有は飽きるものである。どれほど風光明媚な土地も、3ヶ月過ぎれば飽きるものだ。(ニーチェは旅好きである)何処か遠くの海岸が、我々の所有欲を掻き立てる。我々は、絶えず新奇なものを取り入れていないと喜びを感じられないのだ。

さて、所有欲の最たるものは男女の愛の場合で、愛する男は世の中全てから財宝を守る龍となる。愛はエゴイズムと同じものなのだ。

しかし持たざるものは、愛をエゴイズムとは対極の概念に作り変えてしまった。有り余る所有に恵まれたものは、それを荒れ狂う魔物に形容したのに。

ただし、二人の人間の所有願望が、お互いでなく、新しい理想に向かう場合がある。このような愛の名を、友情という。

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