ニーチェの本棚 › 読解ノート › 喜ばしき知識 › §4 種を維持するもの §4 種を維持するもの 『喜ばしき知識』 | 初出 2014-10-14 人類を進歩させるのは悪の衝動である。進歩とは古いものを破壊することだからだ。 善人なる人々は、破壊せず、古代の思想の蓄積を掘り下げ、うまく知識を取り出して生きる。さながら精神の農夫である。しかしいつかはどんな土地も枯れ果てる。 悪人はそこに鋤を持って現れ、保守的なもの、境界石となるものをすべて取り除く。とりわけ信仰心を傷つけ、整然と秩序付けられた社会を破壊する。 悪人こそが新たな道徳や宗教をもたらし、眠り込んでいる情熱に火をつけるのだ。 前の節§3 高貴と低俗 次の節§5 無条件の義務 原典で読む この記事は『喜ばしき知識』の要約と解説です。原典や入門書を選ぶなら、ニーチェの本棚でおすすめ5冊を難易度つきで比較しています。