ニーチェの本棚 › 読解ノート › 喜ばしき知識 › §46 科学に対する驚嘆 §46 科学に対する驚嘆 『喜ばしき知識』 | 初出 2014-11-01 科学の成果がこれほどまでに安定していて、根を下ろしているのは驚嘆である。 これまで、安定は不自由なものだった。人間は習俗の倫理によって、どうしようもない必然性につなぎ止められて来た。そこから逃れようとして、童話や妖精譚を求めたのだ。人間は浮遊し、想像の世界で乱行にふけった。 科学によって、踏みしめた大地の幸福はこれとは異なる。難破に巻き込まれた者が陸地に上がって、もはや揺れていないことに驚嘆しているのだ。 前の節§45 エピクロス 次の節§47 情熱の抑圧 原典で読む この記事は『喜ばしき知識』の要約と解説です。原典や入門書を選ぶなら、ニーチェの本棚でおすすめ5冊を難易度つきで比較しています。