ニーチェの本棚 › 読解ノート › 喜ばしき知識 › §11 意識による誤謬 §11 意識による誤謬 『喜ばしき知識』 | 初出 2014-10-14 意識は、有機体の発達の最後に現れた、最も未完成な機能である。そのため、誤謬に陥ってばかりいる。 しかし人類は、意識を統一作用と呼び、有難がって来た。この意識への過信のおかげで、意識の機能としての発達はますます遅れることになった。だが意識の発達が阻害されたことは、結果的に有益だった。意識によって、人類は知恵ではなく、誤謬を自らの血肉としてきたからである。 誤謬を取り入れることをやめ、知恵を自らの血肉として、本能と一体化させることこそが我々の未来のための、つい最近芽生えたばかりの課題である。 前の節§10 隔世遺伝 次の節§12 学問の目標 原典で読む この記事は『喜ばしき知識』の要約と解説です。原典や入門書を選ぶなら、ニーチェの本棚でおすすめ5冊を難易度つきで比較しています。