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『「ひとりが好きな人」の上手な生き方』書評——静かなまま力を発揮するために
★★★★★ 3.9 / 5.0(編集室評価)
結論: 断り方、パーティー、人脈、雑談など、避けにくい対人場面の型を短く確認したい人へ。
- 書名
- 「ひとりが好きな人」の上手な生き方 内向型が力を発揮するための実践的エクササイズ
- 著者・訳者
- ティボ・ムリス/弓場隆 訳
- 出版社
- ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 形式
- 実用・場面別/Kindleあり
- 難易度
- 入門
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どんな本か
内向型を直すべき欠点ではなく、社会に必要な資質として捉え、社交、仕事、人間関係の場面別に対処法を示す実用書です。原著The Thriving Introvertは2017年刊、日本語版は2023年刊、192ページ。上手に断る5つのヒント、パーティー対処の11案、人脈づくりの9つの助言、外向型と付き合う6つのヒントなど、数付きの項目で整理されます。
中心となる考え
刺激の多い場へ無計画に飛び込むのではなく、参加目的、滞在時間、話す相手、退出方法を先に決める発想が中心です。職場では自己主張する方法、人間関係では雑談を減らして深い話へ移る方法など、場面ごとの型を持つことで消耗を抑えます。社交を全面拒否せず、自分に必要な範囲と方法を選ぶ立場です。
読みどころ3点
1. 内容を場面へつなぐ
版元は「今すぐ実践できる14のエクササイズ」と案内し、購入者限定のワークシートを用意しています。ただし目次に「エクササイズ1〜14」という見出しはなく、本文への組み込み方や書き込み欄の有無は確認できません。書き込み式と断定せず、数付きの助言と購入者特典を利用できる実用書として捉えるのが正確です。
2. 著者の立場を正確に読む
著者ティボ・ムリスはフランス出身のビジネスコーチ・著述家です。一橋大学大学院でMBAを取得し、東京のコンサルティング会社勤務を経てエストニアに在住しています。版元と本人サイトには心理学の学位に関する記載がなく、心理学研究者ではありません。研究書ではなく、コーチングと著述の経験から作られた小型の自己啓発書です。
3. 内向型を固定ラベルにしない
外向型と付き合う方法だけでなく、内向型同士の注意点も扱うため、外向型を問題の原因として単純化しません。雑談を深い話へ変える、断るときに関係を損なわない表現を用意するなど、必要な場面の前に短く確認できます。理論を一から学ぶより、既に自己理解があり、対人の型だけ補いたい段階に合います。
留意点と読み方
目新しさがない、既知の内容の確認にとどまるという指摘があります。パーティーやリーダーシップの議論は日本の文脈に合わない部分もあります。原著は130ページ程度の小型自己啓発書で、深い理論は期待しにくく、『内向型人間のすごい力』を読んだ人には薄く感じる可能性があります。必要な項目だけ短く引くのがよいでしょう。
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